事実。モルタル外壁の家、ほんとうの話。

モルタル外壁のメンテナンス

いつまでも美しい外壁を

ひび割れ補修

ひび割れとは、経時挙動などで外壁に生じる隙間のことを言います。
0.3mm程度までの細いひび割れは、髪の毛のように見えるため「ヘアクラック」とも呼ばれます。

ひび割れはどうして発生するの

What's the cause?

ひび割れの発生には様々な原因があり、モルタル材の特性によるもののほかに、自然災害や経年劣化などで生じる場合があります。
具体的には以下のような内容です。

1

外壁工事途中や塗装を施さない左官仕上げの場合、モルタルが乾燥硬化する際の収縮により、微細なひび割れを生じることがあります。

2

建物完成直後に生じるひび割れは、モルタルの乾燥が不十分のまま塗装を行っていたり、工事養生中に日射や季節風等で急激な乾燥を生じていたり、ラスの留め付けが不充分だったり、施工に何らか起因する場合があります。

3

塗装された外壁の場合、経年劣化により塗膜の分子間結合が切れて、ひび割れを生じることがあります。

4

地震や強風による建物の大きな揺れや、大型車両の頻繁な往来など繰り返しの振動により、ひび割れることがあります。

5

窓まわりシーリング材の上など、伸縮を担う箇所に伸縮しない仕上げ材を施すと、動きに追随できないためひび割れを生じることがあります。

そのままにしておくと、どうなるの

What will happen?

単独で生じる微細なひび割れは、放置しておいて特に問題ないものが多いでしょう。

しかし、細いひび割れであっても複数本が集中的に生じていたり、同一面に多数生じていたりする場合は、下地および構造体になんらかの故障が生じている可能性もありますので、業者や工事店にお願いして点検することをお勧めします。

ひび割れ幅が大きい場合は、ひび割れから湿気や雨水が繰り返し浸入し、ラスの腐食や漏水につながる場合もあります。
また、ひび割れた周辺に浮きや変色が見られる場合には、剥落リスクも懸念されるので注意が必要です。

メンテナンスの方法

How to maintenance
幅0.1㎜以下のひび割れは、特段の処置を要しませんが、気になるようであれば、同一の仕上げ材料で目立たなくするとよいでしょう。
幅0.1㎜を超えるひび割れは、ひび割れの発生状況および外壁構造によって対応が異なります。
たとえば単層下地通気構法の場合、幅0.3㎜程度以下の単独ひび割れで長さが短ければ、放置しておいて大きな問題に至ることは考え難いです。
下地直張り構法の場合、幅0.2㎜を超えるひび割れは、発生部位や仕上げに適した方法で塞ぐことをお勧めします。
ただし降雨後など内部が湿潤状態の時に塞ぐ作業は避けたく、ひび割れ部分をラップ等で覆い、日射が当たるなど外壁が温まったときにラップに水蒸気が付くようであれば、残留水分があると判断して作業を延期するなどの柔軟性も必要です。
ひと口にひび割れと言っても、その発生要因、発生箇所、ひび割れの幅・長さ・深さ、外壁構造などによって検査方法も補修の要否も異なりますので、ひび割れが気になる場合や、浮きや変色がある場合は、専門家か有識者が居る工事店に相談することを検討してください。
大地震によって生じるひび割れは、揺れによる破壊エネルギーを吸収した痕跡であり、倒壊を免れたならば、モルタル外壁が耐震効果を発揮した可能性は高いといえます。
大地震でひび割れた箇所は、構造体の損傷箇所と一致することが多く、重点点検箇所の目安にするとよいでしょう。

専門業者はどのような作業をしているの

軽微であれば洗浄し下処理をして仕上げ材を施し、軽度なら割れている部分に補修用セメント材や充填材を注入し、塗装などの仕上げ材を施します。

中度以上の場合は発生要因を考察し、状況次第では部分的に剥がし取り、修復工事を行います。

モルタル外壁の材料は特殊な仕上げ材を除き、将来も比較的容易に入手できると考えられるので、部分補修や修復により建物の長期使用を実現しやすいなどのメリットがあります。