メンテナンスの方法
How to maintenanceたとえば単層下地通気構法の場合、幅0.3㎜程度以下の単独ひび割れで長さが短ければ、放置しておいて大きな問題に至ることは考え難いです。
下地直張り構法の場合、幅0.2㎜を超えるひび割れは、発生部位や仕上げに適した方法で塞ぐことをお勧めします。
ただし降雨後など内部が湿潤状態の時に塞ぐ作業は避けたく、ひび割れ部分をラップ等で覆い、日射が当たるなど外壁が温まったときにラップに水蒸気が付くようであれば、残留水分があると判断して作業を延期するなどの柔軟性も必要です。
大地震でひび割れた箇所は、構造体の損傷箇所と一致することが多く、重点点検箇所の目安にするとよいでしょう。
専門業者はどのような作業をしているの
軽微であれば洗浄し下処理をして仕上げ材を施し、軽度なら割れている部分に補修用セメント材や充填材を注入し、塗装などの仕上げ材を施します。
中度以上の場合は発生要因を考察し、状況次第では部分的に剥がし取り、修復工事を行います。
モルタル外壁の材料は特殊な仕上げ材を除き、将来も比較的容易に入手できると考えられるので、部分補修や修復により建物の長期使用を実現しやすいなどのメリットがあります。