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ひび割れを防止する有効な技術として、モルタル表層への「耐アルカリガラス繊維ネット」の伏せ込みがあり、広く用いられています。
また、木下地やラス下地をきちんと施工することでもひび割れを防止できます。
モルタルの養生の際に、急激に乾燥しないように気を配ることも、ひび割れを防ぐためには有効です。
大きな地震の後、開口の隅角部から斜めに延びるひび割れができることがあります。これは、モルタル外壁が地震エネルギーを吸収し、住宅の揺れを小さく抑えた証です。
モルタル外壁でなければ、住宅の構造は大きなダメージを受けていたと考えられます。
ひび割れができることによって、地震による住宅の変形にモルタル外壁が追従し、脱落しにくくなる効果もあります。
ひび割れができてしまっても、モルタルの内部でラスがつながっているためにモルタル外壁がバラバラになることはなく、一体性は確保されています。
万一ひび割れから雨水などが浸入してしまっても、通気構法であれば、雨水などは通気層から排出されますので、住宅の内部が劣化することはありません。
もしひび割れが気になる場合は、簡単に補修できます。