事実。モルタル外壁の家、ほんとうの話。

長く住みやすいモルタル外壁の家

何世代でも住み続けられる家づくり

ずっと長持ち

雨筋汚れ・藻・カビなどの汚れに柔軟に対処。メンテナンスでいつまでも外観を美しく。

You can keep the fine sight forever with maintenance.

外壁の汚れは、表面の仕上げ方と雨水の流れ道が大きく影響します。
素材感や手作り感を出すために表面に凹凸をつけると、そこにチリやホコリが溜まりやすく、汚れる原因となります。

昨今は汚れを軽減する塗料やコーティング剤が各種販売されているので、これらを使用することで汚れにくくすることも可能です。
ただし、塗料やコーティング剤は永久に効果を発揮するものではありません。塗り替えの時期,色つや,費用,効果など様々です。
ぜひプロの方と相談して決めましょう。

モルタル外壁は「壁が汚れやすい」って、ほんとう

汚れ方は、立地,表面の凹凸,雨風の当たり具合,建物の形状,天候…など条件により様々ですが、どんな材料でも必ずいつかは汚れます。
家が長持ちするということは汚れも段々と積もっていくということです。

ここではそうしたモルタル外壁の汚れについて、
「① 汚れが目立つかどうか」「② 汚れた時にどうすればキレイになるか」
の2つのポイントについて解説します。

続きを読む
① 汚れが目立つかどうか
ⅰ)汚れが外壁全面に均一に広がっていれば目立ちませんが、雨筋のように部分的に付くと目立ちます:
汚れが部分的に付く場所は設計時に予想できますから、汚れが気になる方は事前に設計者に相談し、水切りを取り付けるなど雨水を外壁に伝わせない工夫をしましょう。
ⅱ)積もってしまった汚れも、雨で流れるようであれば目立ちにくいです:
汚れを積もりにくく雨で流れるようにするには、1)外壁の仕上げ材料を汚れが付着しにくいものにしたり,2)表面の凹凸を滑らかにしたり,3)汚れ防止のコーティングを塗ったりと、いくつもの方法があります。デザインや予算と相談して決めてください。
なお、雨がかかるところとかからないところでは汚れ方に差がつきますから、汚れやすい立地の場合は定期的なお手入れをお薦めします。
ⅲ)汚れの色が外壁の色と似ていれば目立ちませんが、異なった色だと目立ちます:
ⅳ)そもそも汚れの素になるものが家の周りを多く飛び交っていると、汚れが早く目立ってきます:
特に塗装しない伝統的な仕上げ方であれば、汚れの風合いが侘び寂びとも言えます。性能上の問題がない間はそのままにしておき、その風合いを楽しむことも一つの手です。(ここで言う ”性能上の問題”とは、塗装が薄くなったり,浮いたり剥げたり,ひび割れたりすることを指します。)

立地条件によって汚れやすさ・目立ちやすさが変わります。地域の特性に合わせて施工しましょう。
② 汚れた時にどうすればキレイになるか 雨がかりの違いによるものであれば、雨がかからないところは定期的に水をかけるという方法があります。
(ただし水を強くかけると軒裏やサッシ下,バルコニー笠木まわりなどは、壁の内側に水が入りやすいため注意。)

長年の汚れが積もった家は「家の周囲に作業をする足場を建てて外壁を洗い、再び塗装する」という方法が主流になっています。塗装を重ね塗ることにより隙間も埋まり、雨などの浸入防止にも大変役立ちます。
多少手間はかかりますが、一般的な家のお手入れには欠かせません。

なお、ここで注意していただきたい重要なことがあります。
それは「汚れていないからと言って、再塗装が不要な訳ではない」ということです。

性能上の問題を起こさないため、塗装ごとに再度塗装を行う目安時期が決められています。
早いものは10年前後、最近は15年,20年,30年など、各社製品や構法により大きく差があり価格もそれぞれ異なりますので、新築の際は設計者に確認しておきましょう。

また最近は少なくなりましたが、伝統的な仕上げではじめから塗装していないモルタル外壁もあります。
この場合は「汚れを洗い、目立ったひび割れを補修する」という方法が大半で、汚れがなく、ひび割れもなければ、特に何もしなくてよいということです。
(ただし個々の造りにより違いはあるので、お手入れ方法と時期については設計者に確認することをお薦めします。) 閉じる

ひび割れで壁の健康状態を確認。早めのケアで住宅のダメージを取り除きます。

Early care eliminates the damage from a building.

大地震などの場合を除き、適正な設計施工であればそもそも性能に影響する大きなひび割れは起こりません。
一般に0.2mm以下の小さなひび割れ(=ヘアクラック)は雨漏れや火災,地震などへの影響はないので心配はご無用です。

地震が起きた後など万一ひび割れが見つかった場合は、割れた状況を見て建物の損傷具合や場所を見つけることができる上、部分的な補修もできるので早めに対処することが可能です。

ワンポイント

外壁のひび割れが目立つのが嫌な方には、「弾性力のある塗装を厚く塗る」または「割れる位置をコントロールするための目地をつくる」という選択をお奨めします。
モルタル外壁は力を全体に分散しており、何かがきっかけになって力が集中してしまうことでひび割れが大きく目立ってしまいます。そこで、目地をつくることで割れる位置をコントロールするのです。
板状の外装材は一定間隔で継ぎ目がありますから、そこがひび割れ相当になり、ほかの部分にひび割れができません。

目地をつくる際には、
 1)目地の部分も防火上の必要な厚さを確保すること,
 2)万一雨水が浸みても建物が傷まない通気構法にすること
の2点に注意しましょう。

寒冷地での適切な設計が住宅の寿命を引き延ばします。

Appropriate architecture extends the life span of a building at a cold area.

一日の寒暖差が大きな寒冷地や積雪地では、壁の表面が吸い込んだ水が凍ったり溶けたりを繰り返して壁の表面を傷める「凍害」という現象が起こります。
凍害が起きやすい地域では、壁の表面に水が残らぬよう水を吸わない塗装をしたり、水の切れが良い工夫をすることが大切です。

凍害を防止する工夫は、隙間を作ったり,水切りの形にモルタルを塗ったり,水を切るデザインにしたりいろいろあるので、ぜひ地域の信頼できる建設会社に相談してみてください。

長く住み続けられる家づくりには、「日々のお手入れ」と「家への愛着」が要。

Daily cares and the attachment for your house keep you live long.

長持ちする家づくりには、
 1)家の大切な部分が腐ったり錆びたりしないこと
 2)地震などの災害で大きく壊れないこと
 3)住み続けたい愛着を感じること
の3点が重要なポイントとなります。

雨漏りや結露の滞留を生じない設計・施工がなされていれば、モルタル外壁は腐れることも朽ちることもありません。
ですから、その家に住まう人を長くずっと、火災や地震などの災害から守ってくれます。

またモルタル外壁は、洗浄や塗装,あるいは補修などのメンテナンスで、美観上も長持ちさせることができます。
晴れの日に玄関前で撮った写真,庭先で家族と過ごした時間,外壁を真新しく塗装した記憶,…などの場面に出てくる家の外壁は、あなたの暮らしのそばに、ずっと寄り添います。